こんにちは、はるまき(@harumaki_blog)です。
投資において「損切り」は非常に重要です。
損切りが出来ないと、いつまでも含み損の株を抱えたままになり、余裕資金がないばっかりに目の前のチャンスも逃してしまうことになります。
そして、このことは日常生活でも当てはまります。
選んだときは自分にとってベストな選択だと思っても、時と共に自分もサービスも変わっていきますよね。
定期的に所有しているものの価値を見直し、必要であれば損切りすることが重要です。
今回は人生を豊かにするための”損切り”についてお話したいと思います。
・なぜ損切りが大切なの?
・損切りを習慣化するにはどうすればよいか
・日常生活で損切りすべきもの
Contents
損切りで変わる人生
損切りというのはより良いものを手に入れるために今持っているものを手離すことです。
そう、すべての人にとってお金や時間は有限です。
何かを手に入れるためには、今あるものをあきらめなければなりません。
例えばこう考えている人も大勢いるのではないでしょうか。
しかし、大切なのはこれまでにかけた時間やお金ではなく、現在それが自分にとってどれぐらいの価値があるのかです。
時間やお金をかければ良いものになることは多いですが、必ずしも自分にとって価値のあるものだとは限りません。
むしろ下手に固執することで、自分にとってマイナスにもなり得るのです。
それを防いで自分の人生にとってより良いものを選択する。
そのために必要なのが「損切り」です。
自分に価値のないものは損切りをすることで、結果的にお金や時間の節約になり、自分の人生も豊かになっていきます。
しかし、一言で損切りといっても、人はそう簡単にこれまでの過程を捨てることはできません。
俗にいう「プロスペクト理論」というもので、人は損失を確定することを避ける心理が働くからです。
「せっかくお金をかけたのに、もったいない!」と思うのは、これまでのお金が無駄になるのを避けたいという心理からきているんですね。
このプロスペクト理論を打ち破るためにはどうすればよいのでしょうか。
損切りを実践するために必要な3ステップを紹介します。
損切りを実践するための3ステップ
①現状を認識する
損切りをするために一番重要なのは、これまでの過程にこだわらず現在自分にとって価値があるものかどうかを認識することです。
例えば下記のようなことを書き出してみると良いでしょう。
- 自分がそれを選んだ理由を振り返る
- 現在どれだけ自分に利益があるのか
- それがなかったらどんな不都合があるか
まずは自分がそれを買った、もしくはやろうと思った動機を振り返りましょう。
何の目的も持たずに何かを始めることはありません。
何かを始めようとした裏側には必ず動機があるはずです。
例えば10年前に車を買ったとしましょう。
車を買うという決断をした背景には、交通費を浮かせたい、気軽にどこでも行けるようにしたいという動機があったはずです。
それを振り返るのが現状認識の第一歩です。
次にその動機を踏まえて、現在どれだけ自分に利益をもたらしているのかを考えます。
先ほどの車の例で考えると、当初の目的は交通費を浮かすことと、車の気軽さでした。
実際に車を所有することでかかる費用と、車を持たず電車やタクシーで移動した時の費用を計算してみましょう。
それにより、車が費用面で自分にどれだけ利益があるのか分かります。
この時点ですでに自分には価値がないものだと気付くこともあるでしょう。
そして最後にそれを選ばなかったときの状況も考えてみます。
そう思ってしまうかもしれません。それでも良いのです。
大切なのは現状車がどれだけ自分に価値があるのかを認識することですね。
費用面では大した利益がなかったとしても、気軽に使えるという面で自分に利益をもたらしているということが分かりました。
②他の選択肢を考える
次に選択肢が他にないかを考えます。
今は便利な世の中になったので、ほとんどのものには代替手段があります。
それらを一度ピックアップしてみましょう。
先ほどの例では車を所有する以外の選択肢がないかを考えます。
例えば車の代わりに公共交通機関を利用する、カーシェアを利用するなどの選択肢がありますよね。
現状にこだわる必要はありません。
自分の動機を満たしてくれるものであれば何でも良いのです。
カーシェアであれば頻度によっては費用もそこまでかからないし、ある程度気軽に使うこともできますよね。
特に最近では所有することからシェアすることに時代が移っています。
同じように考えた人が画期的なサービスを生み出しているかもしれません。
自分の要望を満たす似たようなサービスがないか探してみましょう。
③現状と他の選択肢を比較する
他の選択肢が見つかれば、それを費用面、時間面で比較してみます。
車の例で説明すると、現状把握の際に具体的な費用や時間を見積もったと思います。
それと別の選択肢を選んだときの費用と比較します。
他の選択肢としてカーシェアを検討するなら、カーシェアを利用する費用を計算して車の維持費と比べてみます。
月に数回しか乗らないのであれば、カーシェアの方がお得かもしれません。
気軽さの面でも家の近くにカーシェアの車があれば、ほとんど不便はないですよね。
つまり自分の動機である費用と気軽さをカーシェアであれば満たしてくれることになります。
このように手順を踏むことで別の選択肢に乗り換えるメリット、現状を維持するデメリットが明らかになります。
損切りを活用すべき場面
最後に紹介した損切りのステップが具体的にどんな場面で活かせるのかを紹介します。
現在の仕事に不満がある
だれでも就職活動をするときはそれなりに苦労していると思います。
そんな苦労して入った会社が自分の理想とはかけ離れたものだったらどうでしょうか?
「せっかく苦労したんだからもうちょっと頑張ってみよう」と思うかもしれません。
しかし、時間は有限です。
自分の理想が叶えられない会社で時間を無駄にしている暇はありません。
そんなときに紹介した損切りステップを活用して、今の会社が自分にとって価値あるものなのか考えてみましょう。
①会社に入った動機を振り返る
②現在の仕事はどれだけの価値があるか考える
③他に自分の動機を満たしてくれる仕事はないか探す
④現在と転職した後のことを比較する
皆さんが就職する動機も様々ですよね。
「やりがいのある仕事をしたい」、「お金をたくさんもらいたい」、「海外で仕事したい」
これらの動機は現在の会社で満たされているでしょうか。
どれだけ苦労して入った会社でも自分の動機が満たされる見込みがなければ、意味がありません。
しっかりと今を評価して、他に良い条件の会社があれば今の会社をすっぱりと「損切り」するのも人生を豊かにするポイントだと思います。
現在の家に不満がある
家も一生のうちで大きな決断の一つですよね。
持ち家ならまだしも、賃貸であればいつまでも我慢して住み続ける必要はありません。
①今の家を選んだ動機を振り返る
②今の家は自分にどれだけの価値があるか考える
③他に自分の動機を満たしてくれる条件の家はないか探す
④今と比較して引っ越すことでどれだけメリットがあるか計算する
例えば今の家を選んだ動機が会社に近いということなら、現在実際に通勤してみてどうなのかを考えます。
お客さん先に常駐している人であれば、常駐先が変わって遠いのを我慢して通っていることもあるかもしれません。
そんな時は我慢して住み続けるより、多少引っ越し代がかかっても勤め先に近い家に引っ越した方が、トータルで見た時のメリットは大きくなる可能性があります。
まとめ
投資において重要なことは、割と人生においても当てはまることが多いです。
今回は「損切り」について取り上げて考えてみました。
「損切り」は決して後ろ向きな行為でなく、次に進むためにやるべき前向きな行為です。
今何かを我慢しながらやり続けている方、是非この記事で紹介した方法で損切りを検討してみてください!
・損切りはより良い暮らしを実現するために必要なこと
・これまでの過程よりも現在の価値を重視する
・メリットとデメリットは具体的な数字で表す
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