こんにちは、はるまきです。
投資を始めるときに、今ある貯金をいくらぐらい投資に回すかって結構悩みますよね。
私も投資を始めた当初はかなり悩んで色々なサイトを調べまくりました(笑)
今日はこの貯金と投資の最適な割合について考えてみたいと思います。
特にこれから投資を始める方や、投資配分を見直そうとしている方は参考にしていただければと思います。
・日本人の平均的な貯金と投資の割合を紹介
・最適な貯金と投資の割合を考察
日本人の平均的な貯金と投資の割合
貯金好きな日本人
まずは日本人の平均的な貯金と投資の割合を確認していきましょう。
データは毎度おなじみの家計調査から取得できます。
この中の通貨性預貯金(普通預金)+定期性預貯金(定期預金)がいわゆる貯金というものです。
これを見ると日本人は貯蓄の64%を預金として保有していることが分かりますね。
そして投資にあたるのはこの中の有価証券という項目です。
なんと全体の13%しか投資に回していません。
日本人が貯金好きというのがよくわかる結果になっています。
では海外はどうでしょうか。
例としてアメリカ人の貯金と投資の割合を見てみましょう。
日本のグラフと若干項目が異なりますが、見ていただければわかる通り現預金の割合がたったの13%しかありません。
逆に投資の割合は債務証券+投資信託+株式等で54%にもなります。
日本人は貯金64%、投資13%だったのに比べると、アメリカ人はほぼ逆転していますね。
日本人が貯金好きな理由
日本人がこれほどまでに貯金好き、裏を返せばこれほどまでに投資嫌いなのはこれまでの日本経済にあると思います。
これはアメリカの株価指数S&P500と日本の株価指数TOPIXを1995年を100として現在までの推移を現したグラフです。
2008年のリーマンショック以降、順調に成長を続け史上最高値を更新し続けているS&P500に対して、TOPIXは長らく停滞を続けています。
このように日本では1989年のバブル期に付けた最高値を未だ超えることが出来ず、株価は常に下がっているイメージが強いです。
そのため投資は悪、貯金が正しいという貯金至上主義が植え付けられているのだと思います。
さらにがむしゃらに働く以外にお金の稼ぎ方を知らないため、長時間労働が蔓延し生産性が下がるという悪循環に陥っているのではないでしょうか。
しかし、最近ニュースにもあった老後2,000万円問題のように、今や単に働いて貯金をするだけでは幸せな生活が保障されない社会になりつつあります。
投資の世界は日本市場だけではなく、世界に目を向ければリスクの低い市場はいくらでも見つけられます。
今一度、貯金と投資の割合を見直してみましょう。
貯金と投資の最適な割合を考える
投資を考えるときの注意点
貯金と投資の割合を考えるときに、最も注意していただきたいのが”投資は余剰資金でやるもの”ということです。
このような方は絶対に投資を始めてはいけません。
まずは支出を見直して、家計を黒字にすることを最優先で考えましょう。
そこで生まれた余裕資金を少しずつ投資に回していけば良いのです。
生活費をかけた投資は焦りが出て必ずうまくいきません。
投資は必ず余剰資金でやること!
最適な貯金と投資の割合とは
では実際に貯金がたまってきたときに、どれぐらいの割合を投資に回せばよいか考えてみましょう。
一般的には貯金は最低でも生活費の3ヵ月分を用意すべきという話があります。
3ヵ月分の貯金があればもし万が一会社を辞めることになっても失業保険を貰いながら生活できますね。
また大きな出費のない20代のうちは積極的に投資をしていくべきだとも思います。
投資は若ければ若いほど有利です。
生活費3ヵ月分の貯金がたまれば後はどんどん投資にまわしていきましょう。
一方で家庭を持つ30代~の方はどれだけ投資に回せばよいでしょうか。
これはそれぞれのライフプランニングやリスク許容度にもよると思います。
これは今話題の金融審議会の報告書にある人生で発生する大きな出費を表した図です。
このように人生の中では結婚・住宅購入・出産など大きな出費が何回かあります。
特にこれらの予定がないという方は前述のように生活費3ヵ月を残してあとは投資に回せばよいと思います。
しかし、これらのイベントに備えるのであれば、それぞれのタイミングでいくら資産があればよいのかを計算する必要があります。
これがライフプランニングですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本人は極端に投資を嫌う傾向がありますが、S&P500のように伸びている市場に投資すればローリスク・ハイリターンを実現できます。
特に大きな出費がない20代は投資のチャンスですし、早く始めれば始めるほどリターンも大きくなる傾向があります。
この機会に家計を見直して、余裕資金は投資に回すことも考えてみてはいかがでしょうか。
・一般的な貯金の目安は生活費3ヵ月分
・人生のイベントに応じたライフプランニングが重要