2021年ももう年の瀬。
コロナショックで大波乱だった昨年に比べて、2021年は全体的に見れば比較的動きの少ない落ち着いた投資環境だったといえます。
今回は年末ということで今年の各指数の動きと私の投資結果報告、また儲かった銘柄、損した銘柄を公開したいと思います!
2021年の各指数の動き
まずは今年の各指数の動きを見ていきましょう
日経平均 27,444→21,879(年初来+4.9%)
まずは日経平均の動きから。
上げ下げはありますが今年は一年通して大体レンジ内の動きでした。年間では+4.9%の上昇。
投資環境としてはコロナウィルス感染者の広がりや、総理大臣が菅さんから岸田さんに代わるなどの変化がありそれに合わせて日経平均も動いていますね。
そして現在進行中なのが岸田内閣に対する投資的な期待後退。出てくる政策は増税に絡んだものばかりで、特に富裕層を制限して格差是正をすることで国民総貧困となるような政策が多いように感じます。
それでは海外からの投資資金も日本に向かうはずもなく、総理が交代した今年後半の投資環境は比較的厳しいものとなりました。
マザーズ 1,196.49→987.94(年初来-17.4%)
次に日本の新興市場であるマザーズです。
こちらはひどいチャートですね。。年間では-17.4%の下落。
個人投資家はマザーズ銘柄に投資している人も多いでしょうから、今年は大きく損したという投資家も少なくないと思います。
岸田さんが出てくる前はスタートアップに力を入れるという発言もあり期待していたのですが、ふたを開けてみればこのざま、、
まだ下落トレンドは抜けきっていないので来年も厳しい環境は継続するかもしれません。
S&P500 3,756.07→4,778.74(年初来+27.2%)
次は米国市場を見ていきましょう。
まずはメジャー指数であるS&P500です。
年初からずっと右肩上がりのイケイケどんどんな環境が続いています。
年初来のパフォーマンスは+27%という驚異的な数字。
マザーズに投資している人から見るとものすごくイージーモードな相場に見えますね、、
最近は日本株に見切りをつけて米国株に切り替えている個人投資家も多いようです。(私もその中の一人ですが)
感覚的には個人投資家が集まる場所は暴落する可能性が高くなることが多いように思えますが、来年米国株パワーでそのアノマリーを跳ね返せるかどうか。
NASDAQ総合 12,888.28→15,741.56(年初来+22.1%)
次にハイテク株のナスダックです。
こちらも強いですね。年初来は+22.1%とかなりのパフォーマンス。
今年は金融緩和の終了を示唆するテーパリング議論の開始があり、利上げの影響を受けやすいナスダック銘柄も乱高下しましたが、最終的には右肩上がりのチャートとなりました。
来年以降は本格的に利上げが開始される中、これまでのナスダック不敗神話が崩壊することになるのか、それともまだまだナスダックの時代が継続するのか関心が集まるところですね。
2021年投資結果
ここからは私個人の投資結果の振り返りになります。
2021年は前半かなり調子がよく、確定損益としては日米合わせて10,827,059円(配当含む)となりました。
初の1,000万円突破です!全体の資産増加額は前年比+48%でした。
2017年からの私の運用成績(入金なし)をTOPIXと比較しました。ここ5年間は負けなしでTOPIXにも何とか全勝できています。
2017年に500万円で始めた資金は今や入金なしで3,000万円を超えました。
年度 | 私の運用成績 | TOPIX |
2017 | +167% | +19.7% |
2018 | +5% | -17.8% |
2019 | +15.4% | +13.98% |
2020 | +25.4% | +4.8% |
2021 | +48% | +10.4% |
個別株やる理由がインデックス以上のパフォーマンスを出すことなので、何とかやり続けている成果は出せていますね。
ただそれ相応の銘柄調査とタフなメンタルが必要となるので、個別株投資も簡単ではないです。来年はまた別の相場の風が吹くと思うので、臨機応変に対応していきたいですね。
儲かった銘柄TOP3
ではここからは今年儲かった銘柄と損した銘柄をランキング形式で振り返ろうと思います。成功の要因、失敗の要因を分析して来年に活かします。
3位 フロンティアインターナショナル(7050) +90万円
儲かった第3位はフロンティアインターナショナルで確定益+90万円でした。
チャートはこんな感じ。
デジタルイベントの運営を手掛ける会社でコロナ禍にもかかわらず売上が+20%程度成長していることを評価し、今年に入ってから徐々に買っていました。
それが9月の第1四半期決算で前年を大幅に上回る前期予想を発表。株価は発表前から2倍程度まで急騰し、その際に一部利益確定しました。
実はまだこの銘柄まだ半分ぐらい持っています。3400円ぐらいのところですべて売れればそれだけでさらに3倍ぐらいの利益にはなっていたのですが、まぁ頭と尻尾はくれてやれということで完璧なトレードは難しいですね。
まだ今期の予想は非開示の状態なので、ここからさらに上に向かうことを期待して来年に持ち越そうと思います。
2位 ダブルスタンダード(3925) +325万円
お次はダブルスタンダード。
この銘柄は金融機関向けにDXサービスを展開しており、営業利益率が30%越えと非常に優秀な経営体質を持っていることを評価して買っていました。今年以前から出たり入ったりしていたのですが、今回はかなり大きな利益になりましたね。
とはいえ私が利益を上げていたのは主に5月~9月ごろまでの値動き。ダブルスタンダードはこれまで上がってもすぐに全戻りするような株価の値動きをしていたので、比較的早めに利確してしまいました。
これも焦って利確しなければさらにまとまった利益になったかもしれません。目先の利益ほしさにトレードするのでなく、決算期待で入った銘柄はしっかりと決算を判断材料にしてトレードする必要がありますね。来年への反省事項です。
1位 ミズホメディー(4595) +715万円
そして堂々一位の儲かった銘柄はミズホメディーです。確定利益は715万円と今年のほとんどをこの銘柄で稼ぎ出していますね。
この銘柄自体は昨年末からコロナ検査薬の利益率に注目して買いを仕込んでいました。1,300円前後の買値だったので、5月ごろには一気に3倍まで上昇したことになりますね。
決算の数字としては今期が前期と比べて売上3倍、営業利益は15倍とすごい伸びを見せています。でもこの数字は昨年3Q,4Qの開示資料からコロナ検査薬の出荷台数とその売上を見ていればある程度予想できたものでもあります。
来年は今回のように市場が見落としているような数字を銘柄研究の中で拾っていければよいですね。
あと正直ここもそこで利確できていればそれだけで1千万円越えの利益となっていたのですが、こちらは一部しか利確できず5月の決算暴落をもろに食らってしまいました。
残す銘柄と全利確する銘柄の判断が難しいですね、、こういうモメンタムを意識したトレードは個人投資家の期待値がどれだけ株価に乗っているのかもしっかり判断しなければなりません。
損した銘柄TOP3
では続いて今年やられた銘柄を発表していきます。
3位 プロレド・パートナーズ(7034) -32万円
第3位はプロレドパートナーズで-32万円の損失でした。
うーん、今年のチャートを見るとひどいですね、、
ここはもともと企業の費用削減を手掛けるコンサルティング会社で、ダブルスタンダードと同じく高い利益率に注目して買っていました。
昨年までは株価もうなぎのぼりでしたが、コロナ禍での成長停滞に加えて会社として新たに自社SaaSソフトを開発すると発表。
費用の重さと見通しの不明瞭さから直近はめちゃくちゃ売り込まれています。今年だけで株価は3分の1に。
2200円台で買って決算発表後の1900円台で売れたので、損益率としては-20%程度で済みましたが、これそのまま持ってたらさらに大変なことになっていましたね。
損切りの大切さが身に沁みます。そして下降トレンドの中で割安感だけで安易に買いを入れるものではないという点が反省点です。
2位 コンテクストロジック【WISH】 -39万円
今年やられた銘柄の第2位は米国株のWISHです。
こちらもひどいチャートですね。
取得価額が15ドルぐらいで、損切りしたのが7.43ドル。損益率としては生涯ワースト1の-50%ですが、米国株は比較的分散して保有しているので損失額としてはかなり抑えられた。
株価はそこからさらに半値になっています。これが成長株の恐ろしいところ、、
これはWISHアプリのMAUの推移ですが、成長率としては2020年のQ4あたりですでにマイナスに転じていたんですよね。

この時点で損切りできず8月まで引っ張ってしまったのが反省点です。
ロジスティックス分野での成長に期待しましたが、やはり本業の成長鈍化のほうを重視すべきでした。
1位 デコルテ・ホールディングス(7372) -117万円
そして今年最も損した銘柄はデコルテホールディングスです。
チャートはこちら。
急騰後の9月のよこよこの期間で取得価額1,250円ほどで購入し、決算で暴落した1,100円ぐらいの時にすべて損切りして損失額としては-117万円。
損益率としては-10%程度でしたが、↓の記事でも紹介した通りこの銘柄には結構自信があったので大きくポジションを立てていたのがあだになりました。。

正直今でも割安だと思うんですけどね。。売上成長率が+20%近くでPERが6倍まで売り込まれるとは、、(今期の営業利益は物件売却の特別利益があるのであまり参考にはなりませんが)
フォトウェディングに対する株式市場の評価を過大に見積もっていたのと、意外と決算を期待していた個人投資家がいることに気づけなかったのが敗因と思います。
単に業績の数値を追うだけでなく、展開しているサービスが今後どうなるのか、また市場はそれに対してどう反応するのかを見極めなければなりません。
まとめ(来年に向けた反省)
というわけで今年の投資結果振り返りでした。
来年に向けては特に以下の3点を反省点として意識していきたいと思います。
1.売買の判断基準を定めてそれを守ること
2.業績の数字や株価だけでなく、その裏にある投資家の期待や需給まで見極めること
3.下降トレンドの銘柄に割安感だけで入らないこと
どれも一朝一夕では身に付くものではないかもしれません。
ただ失敗を繰り返すことで徐々に投資スキルは身に付いていくもの。今年の成功・失敗をきっちり来年に活かせるよう、定期的にこの振り返り記事を確認して身を引き締めようと思います。