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株の下落はいつまで続く?底を見極めるために確認すべき3つの数字

「山高ければ谷深し」というのは株価にも当てはまることで、一見順調に上がっている株価もひとたびショックが来ればそれまでの上げが嘘のように急降下することが良くあります。

そんなときに

さすがにこの株価は下げ過ぎだし、ここが底でしょ!

と決めつけて大量に株を買ってしまうと

えっ、まだこんなに下がるの!?早く損切りしなきゃお金なくなっちゃう!

という風に予定にない損切りを迫られ、後から見れば損切りしたポイントが大底だったというのも投資家あるあるなのではないでしょうか。

 

このように株価が暴落した時に自分の主観で勝手に底を決めつけて買い向かうのは非常に危険です。

主観的要素を排除して客観的に「下がりすぎ」を判断することが出来れば、そのような失敗も最低限に抑えることができますよね。

今回はそんな下落の底を見極めるために、私が普段確認している3つの数字について紹介していきます。

下落の底を見極める3つの数字

騰落レシオ

最初に挙げるのは騰落レシオです。

騰落レシオとは市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から市場の過熱感を見る指標のことです。騰落レシオは以下の計算式で算出されます。

騰落レシオ(%) = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数

また期間も様々で一般的に短期では5日間の値上がり数と値下がり数をとった「5日騰落レシオ」が使われ、長中期では「25日騰落レシオ」がよく使われます。

ちなみにリアルタイムの騰落レシオは以下のサイトで確認できます。

私が暴落の底を見極めるのに使っているのは「25日騰落レシオ」の方ですね。基準としては「25日騰落レシオ」が70%を割れば少しずつ買いを入れるという判断をしています。

 

 

具体的に直近で暴落が起こった2018年12月の日経平均と騰落レシオの推移を確認してみましょう。

青線が日経平均(左軸)、オレンジ線が騰落レシオ(右軸(%))、赤線が騰落レシオ70%の閾値です。

2018年の年末はまさに米中の貿易戦争が激化した真っただ中で、クリスマスに向けて株価は大きく下落しました。

この時に日経平均は11月末に22,500円をつけたのち、年末には18,000円近くまで一気に下落しています。

一方の25日騰落レシオを見てみると、同じく11月末に120%を超えたかと思えば、株価が底をつけた12月25日には70%を割っています。

このように70%割れで必ず反発するという保証はないものの、資金管理を徹底しながら買い向かえば損をする確率はかなり抑えることが出来ると言えるでしょう。

個人投資家の信用損益率

暴落の底を見極める上で、個人投資家がどれだけ苦しんでいるのかを知るのは非常に重要です。(こう書くと悪徳業者のようですが…(笑))

なぜなら個人が損に耐えきれず保有株をすべて投げ売りする瞬間こそ、需給が入れ替わり大底を形成する可能性が高いからです。

個人投資家がどれだけ含み損を抱えているかは松井証券が定期的に公式アカウントでツイートしている「マザーズ銘柄の信用評価損益率(松井証券店内)」で知ることが出来ます。

目安としては評価損益率が-20%を超えだしたあたりから個人の投げ売りが発生し、-30%を超えると信用取引をしている人たちの追証回避の投げ売りが多発します。そして同時にそのタイミングが大底である可能性が高いです。

 

同じように2018年12月の日経平均とマザーズ銘柄の信用評価損益率の推移を確認してみましょう。

青線が日経平均(左軸)、オレンジ線がマザーズ銘柄の信用評価損益率(右軸(%))、赤線が-30%の閾値です。

信用評価損益率は常にマイナスで推移しています。これは個人投資家の利確を素早く、含み損は抱え続けるという性質によるもので、2018年11月からは特に市況も悪かったため損益率は-20%を超える日々が続きました。

普段は-20%を超えるだけでも結構騒がれるんですけどね…

そして株価が大底をつけた12月25日には評価損益が-35%近くまで悪化しています。

ここまで含み損が膨れ上がれば個人投資家の投げ売りラッシュが始まり、トレンドが反転する可能性が高いと言えます。

 

ちなみに松井証券による「マザーズ銘柄の信用評価損益率」のツイートは不定期に発信されますが、口座開設をすれば日ごとの損益率の推移を確認できます。ネット証券で売買手数料も安いので口座を開いておいて損はないと思います。

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VIX(恐怖指数)

最後にご紹介するのが恐怖指数と呼ばれるVIXです。

これまでの二つは主に日本の株式市場で使える指標でしたが、このVIXについては万国共通です。

恐怖指数とはその名の通り投資家心理を表す指数で、数値が高くなるほど投資家の心理が悪化しているということが分かります。

 

目安として平常時は大体15前後なのが、20を超えだすとボラが大きくなって暴落への懸念が高まり、30を超えると投げ売りが多発し一旦底をつけることが多いです。

2018年は何もないのにVIXが30近くまで跳ね上がり、VIXショックと呼ばれる暴落が起こりましたね。

ダウ平均とVIXの推移を表したのが以下のチャートです。

TradingViewより作成

株価が右肩上がりの時はVIXは低い位置でよこよこ、株価が下落するときには一気に跳ね上がっていることが分かります。

VIXは何かと動きが荒いのであまり振り回される必要もないと思いますが、上に振り切れて30を超えたときは少しずつ買い向かっても良いと思います。

 

また投資家心理を表す指標は他にもFear and Greedというのもあります。

こちらも投資家が市場に対してどう感じているのかを0~100で表しており、直感的にも分かりやすいので併せて確認しておきましょう。

Fear & Greed Index

まとめ

私が暴落時に底を見極めるのに使っている3つの指標についてご紹介しました。

色々な底を示す指標を紹介しましたが、ノーリスクで大底を当てることは基本的に不可能だと考えてください。私たちにできるのはさらに暴落するリスクを背負いながら、指標上で底になる可能性が高い場所でコツコツ買い向かうことだけです。

出来るだけリスクは避けたいなら、一旦相場を休んでまた上がり出したら買い始めるというのも立派な投資法だと思います。

 

また今回紹介したのは騰落率や投資家心理などのテクニカル的な内容でしたが、もちろん下落の原因となっているファンダ的要因も非常に重要です。

もしコロナウィルスや貿易摩擦による影響が株価に織り込めていないほど大きければ、どれだけ指標が底を示していても株価はさらに下落します。

何よりも大切なのはやはり資金管理ですね。どんなことがあっても投資の世界から退場してしまわないよう、石橋を叩いて渡る気持ちで下落相場に臨みましょう!

明けない夜はない!無理せず自分のペースを大切に投資していきたいですね。

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はるまき
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