2019年の相場も残すところわずかとなりましたが、少し前から始まったゲーム株ブームがまだまだ継続しています。
以下は私が監視しているゲーム株のチャート一覧ですが、一部失速している銘柄はあるものの右肩上がりの銘柄も多いです。

中でも時価総額が100億未満の小型ゲーム株が盛り上がっていますね。
今回はそんな小型ゲーム株で、主に私が気になっている銘柄の業績や材料などを一つ一つ紹介していきたいと思います。
ハイリスクながらも大きいリターンも狙えるセクターですので、お宝探しの気分で参考にしてみてください。
※あくまで株は自己責任ですので、気になった銘柄は各自でしっかり分析して購入することをおすすめします
ゲーム株を触るときに注意すべきこと
個別銘柄の紹介の前に、大事な大事な注意点があります。
それは小型ゲーム株は基本的にマネーゲームであるということです。
これから紹介する銘柄の中にいわゆる割安株のような業績で株価が上がっている銘柄はほとんど出てきません。
小型ゲーム株の大部分が赤字当然、将来一発当てた時の利益を見込んで株価が上がっているような状態です。
そのため思惑が外れて株価が下がった時に、銘柄に固執して塩漬けナンピンすることは自らの破滅を招くことになります。
ゲーム株の特徴については以下の記事で紹介しているので、是非参考にしていただければと思います。

小型ゲーム株の個別銘柄分析
ではここからはそれぞれの小型ゲーム株の業績や材料、今後の思惑を紹介していきます。
完全私見ですが、今勢いのある銘柄順に並べています。
オルトプラス(3672)
株価 | 999円 |
---|---|
時価総額 | 171億円 |
前期売上 | 4,197百万円 |
前期営業利益 | -923百万円 |
PER | #N/A |
今小型ゲーム株で最も勢いのある銘柄と言えば、このオルトプラスでしょう。
オルトプラスは主にスマホゲームを開発しており、最近では他社の有名IP利用タイトルでのゲーム制作に方針変更しているようです。
見ての通り前期(2019年9月度)の営業利益は約10億円の赤字と、業績だけで見るとめちゃくちゃ割高です。
一方で株価を見るとつい3か月前までは250円付近で低迷していたのが現在は1000円と約4倍にまで上がっています。
ここまでオルトプラスの株価を押し上げたのは何かというと、「ヒプノシスマイク(通称ヒプマイ)」という主に女子の間で激流行りしているコンテンツの存在です。
ヒプマイは「男性声優が演じるキャラクターが作中世界の地域=「ディビジョン」ごとにチームを組んでラップで戦いを繰り広げる」という内容で、今や公式twitterのフォロワーは60万人越え、オリコン週間アルバムランキングでも初登場1位を獲得するなど、今乗りに乗っているコンテンツなのです。
そんなヒプマイの初めてのスマホゲームをオルトプラスが手掛けることとなり、株価が急騰しているということですね。

最近リリースされゲームアプリランキング1位を獲得しているドラクエウォークでもフォロワー数は45万人ということを考えると、ヒプマイのアプリには相当期待できると言えるでしょう。
またヒプマイは他社IPでオルトプラスはあくまで開発~運用を任されているだけなので、売上や利益がすべてオルトプラスに入るわけではありません。
その辺りの取り分もゲームセクターを買う上では注意したいところですね。
ケイブ(3760)
株価 | 1,213円 |
---|---|
時価総額 | 64億円 |
前期売上 | 1,890百万円 |
前期営業利益 | -696百万円 |
PER | #N/A |
続いてご紹介するのはケイブです。
こちらもスマホゲームを主に開発していますが、現在売上のほとんどが「ゴシックは魔法乙女シリーズ」に頼っている状態です。
前期の営業損失は約7億と年々赤字額が拡大しており、このままでは倒産も見えてくるレベルにも関わらず株価は3ヵ月前の約700円から2倍近くまで上がっています。
きっかけは11月1日に設立されたcapableというケイブの子会社です。主要取引先にNGT48を運営する株式会社AKSが挙がっていたことで、秋元マネーが流れ込んできました。

参照元:株式会社capable HPより
また二つ目に名を連ねる株式会社Guildは2ch創設者のひろゆきさんが関わっている会社でもあり、このあたり色々匂わせてきますね…
正直AKB系のスマホゲームはこれまで大したヒット作品がないのが現状ですが、この子会社では「ゲーム領域以外のオンラインエンターテイメント事業の創出」として動画配信なども手掛けていくようです。
エディア(3935)
株価 | 882円 |
---|---|
時価総額 | 53億円 |
前期売上 | 2,005百万円 |
前期営業利益 | -516百万円 |
PER | #N/A |
3つ目にご紹介する小型ゲーム株はエディアです。
この会社はこれまでゲーム関連やカーナビなどのアプリを展開していましたが、最近は電子書籍事業にも参画したり、一二三書房を子会社化することで出版事業にも参入しています。
特に電子書籍事業の伸びが素晴らしく、赤字続きだった決算が直近の第2四半期では何と黒字化を達成しています。


同業他社にゲームから電子書籍に事業転換して成功しているアルファポリスという企業がありますが、順調にいけばエディアもその道を辿るのではないかと期待しています。
私が監視している小型ゲーム株の中では一番期待している銘柄です。
直近は子会社の一二三書房が鬼滅の刃グッズを展開しており、鬼滅の刃銘柄なんて煽られていますが、長期目線で投資していきたいですね。
サイバーステップ(3793)
株価 | 1,517円 |
---|---|
時価総額 | 117億円 |
前期売上 | 11,553百万円 |
前期営業利益 | 181百万円 |
PER | 36.5倍 |
最後にご紹介するのはサイバーステップです。
今回紹介する中では唯一黒字化を達成している小型ゲーム銘柄ですね。
ゲーム銘柄と分類わけしていますが、サイバーステップの主力サービスは「トレバ」というオンラインクレーンゲームです。

参照元:サイバーステップ株式会社 平成31年5月期第2四半期決算説明資料
サイバーステップではこのようなマルチプラットフォームからエンタメを楽しむことの出来るサービスに力を入れています。
最近ですとオンラインでパチンコの実機を触れたり、家庭用ゲーム機向けのゲームをブラウザで楽しめるなどのサービスを展開しているようです。
スマホゲームとはちょっと視点を変えたゲーム関連銘柄として注目しています。
まとめ
ゲームセクターの中でも特にくせの強い小型ゲーム株をいくつか紹介してきましたが、欲しい銘柄は見つかったでしょうか。
業績を重視して投資している方からしたらクソ株のオンパレードだったと思いますが、そのような株が黒字化する瞬間こそ大きく利益をとれるチャンスでもあります。
難易度の高いゲームセクターですが、自分のリスク許容度と相談した上で無理のない範囲で夢を追ってみてはいかがでしょうか。
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