株式投資の世界には、グロース株とバリュー株、インデックス投資と個別株投資など様々な派閥が存在します。
ファンダメンタルとテクニカルもそのうちの一つで、株式投資にかかわらず投資全般においてどちらを重視すべきかは人それぞれの意見があると思います。
ファンダメンタル投資とは一言で表すと企業の利益や資産に注目して投資すること、テクニカルとはチャートの形を重視して投資することを言います。
今回は株式投資においてファンダとテクニカルどちらを重視すべきかについて考えたいと思います。
結論だけ先に書いておくと、どちらを重視するかは時間軸によります。
それでは詳しい内容をどうぞ!
ファンダメンタル投資の特徴

どちらが良いかを議論するためには、それぞれの投資手法について良く知る必要があります。
ファンダメンタル投資とは景気や企業の業績、収益などから株価の動向を探る投資手法で、PERやROEなどの指標を基にして投資判断を行います。
株式投資だけでなく、FXや仮想通貨でも各国の経済指標や金融政策など少なからずファンダ的要素は存在すると思います。
私が考えるファンダメンタル投資の利点は以下の3点です。
・企業価値に基づくのでリスクが低い
・長期投資だと配当や株主優待がもらえる
・決算書が読めるようになる
私が考えるファンダメンタル投資の一番の利点は、企業価値に基づく投資なのでリスクが比較的低いということです。
よく株価は企業のファンダメンタルに収束すると言いますよね。
景気の善し悪しや需給により株価は乱高下するものですが、最終的にはその企業があるべき株価に収まっていきます。
ただしそれは正しく企業の資産価値を見積もれていた場合なので、将来の事業計画に対するリスクが高かったり、不祥事で現在の企業価値が毀損した場合は容赦なく株価は下がります。
他の利点としては、ファンダメンタル投資では長期投資が基本になるケースが多いので、その場合配当や株主優待を受けることが出来ます。
また企業の価値を見極めるには嫌でも決算短信や説明資料に目を通す必要があり、会計の知識が身に付くというメリットもあります♪
参考までに私がファンダメンタル投資を勉強した時の本を紹介します。
これを読んでおけば各指標の使い方や四季報の読み方が身に付きます!
テクニカル投資の特徴

テクニカル投資はチャートの形や出来高を基に投資判断する手法のことを言います。
先ほど株価は企業の価値に収束すると言いましたが、一方で株価は需給で決まるというのもまた事実です。
どれだけ割安な企業でも誰の目にも止まらなければ株価は停滞したままですし、赤字企業でも参加者が多ければ株価も大きく動きます。
私の考えるテクニカル投資の利点は以下の通りです。
・買いと売りのポイントが明確
・不況時にも利益を出せる
テクニカル投資ではチャートで売買判断するので、買いや売りのポイントが明確です。
ファンダメンタル投資のように企業価値を投資判断の材料とするとどうしても予測の部分が出て来てしまい、買いや売りのタイミングが遅れてしまうこともあります。
一方でテクニカル投資では「このチャートの形になれば買い、ここを下回れば売り」など明確に売買ポイントが決まっているので適切な投資判断が可能です。
またファンダメンタル投資にはない利点として、保有期間が比較的短く不況時にも株価の波を利用して利益を出すことが可能です。
私が参考にしているテクニカル投資の本です。
テクニカル投資はメンタルの要素もかなり大きいので、身に付けておくべき心構えなども解説されています。
ファンダとテクニカルどちらを重視すべきか
ここで冒頭の議題に戻りますが、ファンダとテクニカルどちらを重視すべきかは時間軸によると思います。
時間軸とそれぞれの割合をざっくり概要図で表すとこんな感じですね。

長期になればなるほどファンダメンタルが重要に、短期になればなるほどテクニカルが重要になります。
ここで勘違いしてはならないのは長期の場合もファンダメンタルだけ見れば良いというわけでなく、テクニカル要素も少なからず重要だということです。
株価はファンダに収束するといっても企業の業績は絶えず変動するものですし、それに応じて需給も変動します。
チャートを見ずに現在の業績だけで割安と判断して買ってしまうと、万年塩漬け株を作る原因にもなります。
これは逆も然りでテクニカル投資家がファンダメンタルを完全に無視して良いかというと、そうではありません。
株価が動く裏には必ず何らかのファンダ的要因があるため、例え短期投資でもその企業にまつわるニュースぐらいはチェックしておくべきですね。
まとめ
チャートと業績どちらを重視すべきかというのは、非常に難しい問題だと思います。
結局はどちらが正解ということはなく、人それぞれの得意分野によるということですね。
判断の速さに自信があったり相場をずっと見ていられる方はテクニカルを磨いて短期勝負も良いでしょうし、分析力に自信のある方はファンダメンタルを磨いて長期投資が良いと思います。
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