投資熟練者向け

株価を左右する「信用買い残」を確認する方法

株価に大きな影響を与える要素として「信用買い残」というものがあります。

信用買い残が多ければ多いほど、短期間での売り圧力が高く値動きが重くなる傾向があります。

ただ信用買い残はほとんどの銘柄で存在し、どれぐらいの基準になれば信用買い残が多いと判断できるのか分からないという人も多いでしょう。

今回はそんな信用買い残の確認方法と、警戒すべき信用買い残の基準をご紹介します。

この記事の内容

・信用買い残がなぜ重要なのか

・信用買い残の確認方法

・適切な信用買い残の基準

なぜ信用買い残が株価に影響するのか

信用取引の制度

そもそも信用取引とは何か?楽天証券のページでは以下のように説明されています。

信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。

平たく言えば証券会社から借金をして株の売買をするということです。

投資の世界ではレバレッジと言って自己資金額以上の金額を扱えるようになりますが、株の信用取引では最大3倍までの金額が売買できるようになります。

現実世界で借金って聞くと抵抗のある人が多いですが、株の世界での信用取引ってほぼ抵抗なく使われてますよね…

証券会社から売買代金を借りて銘柄を買うのが「信用買い」、証券会社から株券を借りて銘柄を売るのが「信用売り」と言います。

また借金である以上は返済期限もあり、信用取引では主に制度信用一般信用に分かれています。

制度信用では最長6ヵ月が返済期限となっており、信用買いの場合は買った銘柄の売却、信用売りの場合は買い戻しが必要となります。

一般信用では基本的に返済期限はありません。(その分金利は高いですが…)

制度信用 一般信用
返済期日 最長6ヵ月 基本的に無制限
金利 安め 高め
対象銘柄 制度信用銘柄のみ ほぼ全銘柄(売建は指定あり)

信用買いが多い銘柄の特徴

上記のように信用取引には金利がかかりますし、制度信用では6ヵ月という返済期限があるため信用買いが多い銘柄は売り圧力が強い傾向にあります。

また信用取引には「委託保証金維持率」というものがあり、購入金額の30%の担保が必要となります。

例えば1,000万円分の信用買いをしようと思えば300万円の担保が必要になるのですが、その担保を株式で補填する人も多く(信用2階建て)、その場合担保にしている株が暴落すれば維持率も30%を下回り信用買いが強制決済されます。

このため信用買いが多い銘柄は暴落時にも他銘柄と比べて大きく株価を下げる恐れがあるということです。

 

このようにリスクを抑えた投資をしたい方は信用買い残が多い銘柄には近づかない方が良いでしょう。

ゲーム株なんかは信用買いで一攫千金を狙う猛者が多いので、信用買い残が多い銘柄によく挙げられますね。

ただそれ以外に思わぬ銘柄も信用買い残が膨らんでいることがあるので、チェックしておくに越したことはありません。

ゲーム株については以下の記事を参考にしてみて下さい。

ゲーム株の特徴と投資する上での注意点【ハイリスク・ハイリターン】最近株式市場ではゲーム関連株が盛り上がっています。 以下は私がウォッチしているゲーム関連株の日足チャートですが、ほとんどの銘柄が最...

信用買い残が多い銘柄の見分け方

ここまでで信用買いの怖さは分かっていただけたでしょうか?

では実際にどのように信用買いが多い銘柄かどうかを見分けるのか、その方法についてご説明していきます。

出来高との比較で判断する

前述した通り信用買いの怖さは売り圧力が高くなることです。出来高が多い銘柄であれば多少売り圧が上がってもその分買いが吸収してくれますが、出来高が低ければそれだけ暴落の幅も大きくなります。

そのため信用買い残が多いかどうかの基準に私は日々の出来高をチェックします。

 

信用買いや信用売りの残高は様々なサイトで見れますが、私が普段確認しているのは以下の2サイトです。

個人的には前週との増減が出ているのでYahoo!ファイナンスの方が見やすいです。

株探

個別銘柄ページ⇒時系列⇒週次信用残から確認

Yahoo!ファイナンス

個別銘柄ページ⇒「時系列」⇒「信用残時系列」から確認

そして買い残を確認した後は日々の出来高をチェックしましょう。出来高は皆さんの証券アプリで手軽に確認できると思います。

 

個人的な基準としては信用買い残が日々の出来高の3倍を上回っていれば要チェック、日々の出来高の10倍以上になれば厳重警戒と考えています。

私は昔よくゲーム株を触っていましたが、信用買い残が出来高の10倍以上になる銘柄がほとんどでした。個人に人気な銘柄ほど信用買い残が多くなり、急落しやすくなりますね。

それらの銘柄の株価はお察しの通りです…

浮動株に占める割合で判断する

信用買い残の多さを確認する2つ目のポイントは浮動株に占める割合です。

浮動株とはSMBC証券の説明を借りると以下のことを言います。

発行されている株式の中で、安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式のことをいいます。

この安定した株主というのは上場企業の社長さんや役員、また機関投資家などで、浮動株はその安定した株主以外(=個人投資家)で保有している株数の割合のことを指します。

 

浮動株の割合は主に四季報で確認することが出来ます。

マネックス証券に口座があれば四季報も無料で見れるので便利ですよ。

口座開設はこちらから↓

四季報を開いたら「業績/株主構成」の欄にある【株主】の部分に注目しましょう。

これは上で紹介したKlabの四季報ですが、浮動株は34.5%と記載されていますね。全体の発行済み株式数が約3,800万株なので、浮動株は3,800 × 34.5% = 約1,317万株となります。

そのうち信用買いで買われている分が約200万株だったので、全体の15%程度が信用買いで買われているということになります。

個人的な感覚ではこの割合が30%を超えてくると信用買い残が多いなという感覚です。また信用売りができる銘柄はその信用売り残も考慮する必要がありますね。

まとめ

信用買い残が多い銘柄の特徴と、個人的な判断基準をご紹介しました。

主に短期売買やスイングトレードをしている人には要チェックの内容ですが、長期投資をする方でも頭に入れておいて損はないと思います。

 

信用買い残が多い銘柄はそれだけ個人に人気があると言うことで上がりやすい反面、出尽くし下げや市況の暴落に弱い面があります。

一般的に信用買い残が多い銘柄はリスクが高くなる傾向にありますので、リスクを好まない人は長期投資であってもこのような銘柄には近づくべきではないでしょう。

逆に信用売り残が多い銘柄は株価が上がれば上がるほど踏み上げ相場になり、より大きな上昇が期待できるようになります。

個別株を買うときは是非信用買い残、信用売り残をチェックしてみて下さい!

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はるまき
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