投資の世界には投機という言わばギャンブルの特性を持った金融商品があります。
あまりのハイボラにそれらに手を出すと一日で資産が半分になってしまったということも普通にあり得る世界です。
今回は私がこれまで投資をしている中で出会ったヤバい投機商品をランキング形式で紹介していきたいと思います。くれぐれも良い子は手を出しちゃいけません!
投機界のクレイジーな仲間たち
第3位 商品先物(原油)
まず紹介するのは最近ホットな話題となっている商品先物ですね。直近ではコロナウィルスの感染拡大の影響で、原油の需要が激減し価格が暴落し続けています。
先物なので先に現金を支払って原油を購入する権利を得るというものなのですが、5月物の原油先物では何と価格がマイナスになるという異常事態が発生しました。
原油が溢れすぎていて保管するにも廃棄するにもコストがかかるので、お金を払ってでも引き取ってほしいという状況になっているのですね。
原油チャートは5月物の決済日である4月21日にかけてがっつりと下落しています。
TradingViewより作成
これを受けて原油価格に連動するETFは大暴落。一日で-43%と半値に迫る勢いで下がり続けました。
最近話題になってる原油を見てみたら今日一日で-43%と半値近くの暴落😱
からのPTSでは+20%近く暴騰🚀
仮想通貨が可愛く見えるほどのボラティリティですね😅 pic.twitter.com/yjRwa3okkB— はるまき@資産運用ブログ (@harumaki_blog) April 22, 2020
普通に全力買いするだけで一晩経てば資産は半分近くまで減少します。信用買いで余力の3倍の額を買おうものなら、一瞬で借金を抱えることになってしまいますね…
商品先物は単純そうに見えて闇が深いことを思い知りました。価格を左右する要素が無限にあるので素人は手を出すべきではないと思います。
第2位 仮想通貨(草コイン)
第2位に挙げたのは皆さんお馴染みの仮想通貨です!
投資をやっている人なら誰でもそのボラティリティの高さは知っていると思いますが、今回取り上げるのはそのさらに上を行く草コインという仮想通貨です。
草コインとはビットコインやNEM,リップルと言った有名な仮想通貨とは別世界にある、誰も目にかけないような超マイナー仮想通貨のことです。
その草コインの中でもある程度有名なXPという草コインのチャートを見てみます。
参照元:CoinGeko
仮想通貨が一番の盛り上がりを見せたのは大体2017年から2018年の初めにかけてでした。
それに乗じてこのXPも12月の初めには0.00001ドルとほぼ価値がないに等しかったのが、年明けには0.005ドルまで上昇しています。その落差はわずか1ヵ月で500倍!!
ピーク時には売買代金も一日で4,000万ドル以上あったので本当にバブっていましたね。そしてピーク後の1月末には一気に5分の1以下に価値が下がっています。
この高騰で莫大な財産を作った人もいると思うので、まさに一世一代のギャンブルといった感じです。これを投資と言っては投資家に失礼なレベルですね。
第1位 VIXベアETN
最後に紹介する私が出会ったヤバい金融商品第一位は【2049】VIXベアETNです。
この商品は恐怖指数と呼ばれるVIXと逆の動きをするETNですね。つまり恐怖指数が上昇した時に価格が下がり、恐怖指数が下落した時に価格が上がる投資商品です。
恐怖指数とはその名の通り投資家心理を表す指標となっており、金融ショックや今回のようなコロナショックで相場が暴落した時などには一気に上昇する性質を持っています。
そして今回紹介するVIXベアETNは2018年のVIXショックの際に80%以上暴落したことで強制償還され、現在では跡形も残っていません。

その落差はなんと2月5日の夜から6日の朝にかけてたった一晩で96%の下落。100万円投資していたら一晩で96万円が吹き飛んだことになります。
少しでもレバレッジをかけていれば即借金生活ですね…
世の中にはびこるクソ株の中には、長い期間かけて上場廃止まで株価が下がり続けているのをよく見ますが、これほどまで一気に価値が無くなるのを見たのは初めてでした。
投機家にならないために
今回紹介したのは明らかに危険性の高い商品ばかりでしたが、投資と思ってお金をつぎ込んでいたのがいつのまにか投機になっていた!なんてことは割とよくあることです。
投機は投資と違って短期間で利益を得られる可能性のある代わりに、一般人はほぼ儲からないマイナスサムであることが多いです。
このブログでは人生100年時代を生きるための投資を推奨しているので、投機は基本的に避けるべきだと考えています。
投機家にならないようにするためには、以下の3つを意識するべきですね。
・自分が投資している商品をしっかり理解すること
・一時的でなく長期的視点で利益が出る計画になっていること
・自分なりのシナリオを作ること
特に3つ目の「自分なりのシナリオを作る」ことは非常に重要だと思っています。
誰かに言われて買ったような株や商品は目先の動きに惑わされてすぐに損切りしたり利確したくなってしまうものです。投資において信頼できるのは自分自身。そのためにも勉強をして自分なりの判断基準を持つことが大切ですね。
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