こんにちは、はるまきです。
今回は私自身の体験談をしたいと思います。
株やFXの投資には大小はあれど失敗はつきものですよね。
私も投資を始めて3年ほどたった2017年にとあるゲーム株で私の投資史上最大の失敗をしました。
今回は自戒の念も込めてその内容と、今後失敗を繰り返さないためには何に注意すべきなのかを考えてみました。
かなりリアリティのある数字が出てきますが引かないでね!笑
・私がゲーム株で大失敗した経緯
・私と同じ失敗を繰り返さないためにやるべきこと
Contents
私が大失敗したゲーム株について
まずは私が失敗を犯したゲーム株についてご紹介します。
そのゲーム株とは【3758】アエリアです。
ゲーム株に投資したことがある方なら一度は聞いたことのある銘柄だと思います。
またスマホゲームをやっている方なら会社名は知らずとも手掛けているゲームはご存じかもしれません。
アエリアは2017年から「A3!」というスマホゲームで一躍有名になりました。

A3!はアエリアの子会社リベルが開発した完全オリジナルゲームでイケメン役者を育成していくゲームです。
このA3!は主に女性ユーザーに支持を集め、私が覚えている限りは全スマホゲームのセールスランキング(以下セルラン)において2位までのし上がりました。
よくセルラン上位で見かけるFateやパワプロなどと違い、完全オリジナル作品のスマホゲームがヒットすると版権料等がかからないため莫大な利益が会社に入ります。
パズドラのガンホーやモンストのミクシィを見ていただければ、ものすごいチャートになっていることが分かると思います。
アエリアも完全オリジナル作品が爆発的に売れたということで、そこには一つのドラマがありました。
これは私がそんなアエリアに振り回された挙句、大失敗するまでのお話です。
私が大失敗するまでの経緯
では具体的にアエリアに振り回された私の経緯を実際のチャートと、株の売買タイミングと併せて振り返ってみましょう。
始まりの2月

軽くチャートを説明すると、赤色の線は始値よりも終値の方が高く終わった日(陽線)、青色の線は始値よりも終値の方が低く終わった日(陰線)を表します。
またチャートの中に私が買ったタイミングを記載しています。@の横にあるのは買いもしくは売ったときの株価です。
A3!自体は2017/1/27にサービスを開始しましたが、当初はほとんど話題になっていませんでした。
それが開始5日で100万ダウンロード達成、2月にはセルラン平均50位以内に入るなど一気に人気化し株価もそれに応じて上がっていきました。
私が最初にその人気に気付いてアエリア株を買ったのが2/21。
全てはここから始まりました…
2月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 2月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 400 | 2,948 | 2,900 | -19,200 | -1.6% |
含み損益合計:-19,200
勝負に出た3月

3月に入りA3!の人気はとどまることを知らず、セルランの平均順位は25位ほどまで上がりました。
それに伴い3月初旬は3,000円前後をうろうろしていた株価も、中旬にかけて5,000円を付ける場面もありました。
2月と3月にちまちま買っていた私はここで大きな勝負に出ることに。
信用買いというのは、現金や持っている株を担保にその3倍までの金額を買える制度です。
さらにある株を担保に信用買いで同じ株を買うことを「信用二階建て」と呼び、上がるときも下がるときも3倍以上の動きになることから、非常にリスクの高い取引とされています。
この時の私はその信用二階建ても平気で出来るような怖いもの知らずでした…
このタイミングで現物の2倍ほどの金額を信用買いしています。
結果的に勝負に出た信用買いは高値掴みとなってしまい、現物の含み益と同じぐらいの含み損を抱えてしまいました。
3月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 3月終値 | 損益額 | 損益% |
現物 | 600 | 2,870 | 4,150 | +768,000 | +44.5% |
信用 | 900 | 4,979 | 4,150 | -746,100 | -16.6% |
含み損益合計:+21,900
躍進の4月

3月に現物の2倍を信用買いするという大勝負に出た私ですが、4月は順調に株価も上がり勝負に出た分もこつこつ利益確定できました。
A3!も4/10にセルラン5位を記録するなど、快進撃を続けていました。
そして翌5月にはアエリアのA3!サービス開始以来初の決算があるということで、それまでに売った分を買い戻して決算に備えています。
4月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 4月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 600 | 2,870 | 5,620 | +1,650,000 | +95.8% |
信用 | 1,000 | 5,481 | 5,620 | +139,000 | +2.5% |
含み損益合計:+1,789,000
当月利益確定分:+832,986
暴落とナンピンの5月

満を持して迎えた5/9の決算でしたが、内容は悪くないものの市場の期待に届かず株価は暴落!
「A3!は未だにセルラン3位を記録するレベルで人気化しているのに、この株価はおかしい!」と考えた私は暴落した後もかなりハイペースでナンピンしていきました。
※ナンピンとは自分の取得価格よりも株価が下がったときに、さらに買い増しして平均取得価格を下げる行為です。
5月末時点でアエリアの信用買いは1千万円を超えており、すでに含み損も百万円を超えていました…
ここで株価が一気に下に振れれば、その時点で私の投資人生は終了だったと思います。
5月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 5月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 600 | 2,870 | 4,405 | +921,000 | +53.5% |
信用 | 2,200 | 4,909 | 4,405 | -1,108,800 | -10.2% |
含み損益合計:-187,800
当月利益確定分:0
合計確定利益:+832,986
九死に一生を得た6月

一時は百万円を超える含み損となっていた信用買いでしたが、6月になり株価は反転!
機関の空売りの買い戻しもあり、一時は7,000円を超えるほどまで上昇しました。
含み損になっていた信用買いも反転し、無事利益確定して九死に一生を得ることが出来ました。
めでたしめでたし……
とはなりません!!
ここから投資(投機)の魔力に憑りつかれた私の愚行が始まります…
そう考えた私は6月末に一旦減らした信用買いをまた買い戻してしまいました。
これが後々大惨事になるとは知らずに…
6月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 6月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 600 | 2,870 | 6,430 | +2,136,000 | +124.0% |
信用 | 2,000 | 5,605 | 6,430 | +1,650,200 | +14.7% |
含み損益合計:+3,786,200
当月利益確定分:+816,481
合計確定利益:+1,649,467
様子見の7月

大きく上がった6月に比べると7月は特に大きな変化もなく、売買もしませんでした。
この間にもアエリアはA3!で得た利益を元に、不動産業など様々な分野に裾野を広げていました。
「M&Aで将来性が上がっているのに、株価が上がらないなんておかしい!」
「8月の頭に決算があるから、そこでまた上昇気流に乗るはず!」
当時はそんなことを考えていたような気がします…
7月の保有状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 7月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 600 | 2,870 | 6,480 | +2,166,000 | +125.7% |
信用 | 2,000 | 5,605 | 6,480 | +1,750,000 | +15.6% |
含み損益合計:+3,916,000
当月利益確定分:0
合計確定利益:+1,649,467
終焉の8月

ついに運命の日がやってきました。
本来8/14が決算日のはずが、アエリアはA3!の快進撃で調子に乗ったのか7/31に「業績見込みのお知らせ」という名のほぼ決算に近いものを出してきやがりました。
内容は個人的に可もなく不可もなくという感じでしたが、決算までに売ろうとしていた人が多かったのか翌8/1に株価は暴落!
愚かにもそう考えた私は需給が崩れているのにずるずると株を持ち続け、ついに8/7に信用買い分をすべて損切りするという最悪の結果になりました。
この損切りで一気に合計利益はマイナスに転じ、2月から持っている現物の含み益も大幅にダウンしてしまいました。
7月末の状況から考えるとおよそ300万円以上損していることになります。
もうここからは何もする気力も起こらず、2月に買った現物を握りしめるのみでした。
8月の状況
区分 | 株数 | 平均取得単価 | 8月終値 | 損益金額 | 損益割合 |
現物 | 600 | 2,870 | 4,850 | +1,188,000 | +68.9% |
含み損益合計:+1,188,000
当月利益確定分:-2,147,532
合計確定利益:-498,065
大暴落のその後
結局現物分は翌年2018年の7月まで塩漬けし、最終的には2,600円と買値を割った時点で撤退しています。
一応2017年以降のチャートも見てみましょう。
※アエリアは2017年6月に株式を2分割しているので、株価も半分になっています。

A3!で盛り上がっていたところが完全にピークでした。
むしろ8月でやけになって損切りできたのは幸運だったとも言えます。
「トータルで-50万ぐらいで済んだんだから良かったじゃん!」という意見もあるかもしれません。
確かに損失額でいくとこれよりも大きい取引はありますが、私にとっては初動でチャンスをつかみつつもそれを逃した挙句、マイナスで終わったという意味で最大の失敗と言えます。
この失敗を繰り返さないためにもどうすれば良かったのかを振り返ってみましょう。
私と同じ失敗を繰り返さないために
信用取引の乱用は控える
まず第一に8月の大幅損切りの原因となった信用取引についてです。
以下の記事では勝てない人ほど信用取引を行う割合が高く、初心者は信用取引はやるべきでないという結論になっています。
私は必ずしも信用取引は悪いことだとは思いません。
特に種銭が少ないときなどは、信用取引によって効率的に資金を回転させることで速いスピードで利益を出すことも可能です。
しかし私のように信用取引の乱用は厳禁です!!
信用取引を使うことで自分の許容できる金額の範囲を超えてしまい、冷静な判断が出来なくなってしまいます。
信用取引を使うのであれば、ここぞという場面で必ず短期で利用するようにしましょう。
自分と銘柄を過信しすぎない
自分のスタイルを持つことは重要ですが、同時に自分と銘柄を過信しすぎないようすることも重要です。
私も7月あたりは絶対に株価は1万円を超えると過信してしまい、すべての材料を好材料と思い込んでいました。客観的にアエリアの出す開示を評価し、分析していればここまでの失敗にはならなかったはずです。
投資は自分の欲のまま動けば必ず損するようにできていると思います。
投資において主観的判断は厳禁です。
何事にも客観的目線で、特に自分と反対の意見を述べている人には耳を傾けた方がよいことを実感しました。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
アエリアについてはあまりにも残念な結果になってしまいましたが、この失敗があってこそ私の今の投資スタイルがあります。
この失敗で被った損失額は大きいですが、それも高い勉強代だったと考えるようにしています(笑)
何事にも無意味な失敗はありません。
全ての失敗を次の糧にできるようなポジティブ人間を目指していきたいですね!!
関連記事
今回は失敗談を紹介しましたが、投資で成功する人もたくさんいます。
投資で成功する人と失敗する人の違いをまとめてみました。

大失敗をした私ですが、投資を始めて良かったこともたくさんあります!
