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SNS界の3番手へ!ピンタレストの2019年第4四半期決算分析

以前株価の暴落をきっかけにピンタレスト(ティッカー:PINS)に興味を持ち始め、株を購入すると同時に以下のような分析記事を書きました。

株価暴落のピンタレストは買い?PINSの個別株分析※この記事は2019年第3四半期決算発表後の分析記事となります。第4四半期決算を分析した記事も書いているのであわせてどうぞ! ht...

この時の第3四半期決算分析はまとめるとこんな感じでした。

・利益面ではEBITDA調整後で黒字化達成

・株価暴落の原因は課金率の高い米国内ユーザーのAPRU(一人当たり平均売上額)成長率が鈍化

・今後は海外ユーザーの課金率の伸びにも期待

そしてこの度2/7に第4四半期の決算が公表されました。

前回の決算では成長率の鈍化懸念により株価は大暴落しましたが、今回は逆に+10%近く上昇しています。

果たして懸念だった成長の鈍化は解消されたのでしょうか。はたまた別の要因が株価暴騰につながったのか。

それでは気になるピンタレストの第4四半期決算分析をどうぞ!

PINSの基本指標

現時点でのPINSの基本指標を確認しておきましょう。

・上場日:2019/5/16

・株価:24.29$

・時価総額:139.1億$(約1兆5301億円)

・売上:11億4276万$(約1257億円) ※2019年度

・営業利益:-1億3880万$(約-15億2680万円) ※2019年度

・PER、ROE:N/A

・PSR:12.1倍

元々1兆円を超える超大型のIPOで上場したピンタレストですが、上場してから暴騰暴落を繰り返し現在は初値と同じ時価総額約1兆5千億円あたりをさまよっています。

時価総額を売上高で割ったPSRは12.1倍と、売上が伸びた分前回から改善しました。20倍以上が割高、0.5倍以下が割安水準なので、特に指標上はどちらとも言えない状態ですね。

ここ4年間の売上と営業利益の推移をグラフにまとめてみました。

売上は毎年+50%のペースで伸びてきています。凄まじい成長企業ですね。

一方で営業損失は2018年まで改善傾向にありましたが、2019年に一気に悪化しています。これは上場に伴って株式報酬費用が膨らんだためであり、それらを除外して利益算出するEBITDAでは黒字化を達成しています。

ピンタレストではEBITDAの数値を重視しているようですね

第4四半期の決算分析

基本指標をおさらいしたところで、本題である第4四半期の決算を見ていきましょう。

冒頭で書いた通り、今回の決算を受けて株価は暴騰しているため結果はポジティブだったことが伺えます。何がそこまで株価を押し上げたのか、それぞれの項目について確認します。

※ここからの内容はすべてピンタレストの適時開示資料を元に作成しています。

売上

2019/4Qの売上は4億$と前期に比べて全体で+46%成長しました。市場予測での売上は3.7億程度だったため、8.1%ほど予測を上回っていますね。

拠点別にはアメリカ国内で+36%、海外は+202%の成長と相変わらず海外の伸びが凄まじいです。

ただ成長率の折れ線グラフを見ると少しずつ売上の伸び率は鈍化しているようです。これだけ見ると売上に関してポジティブ要素はあまりなく、単に市場予測が低かっただけと言うこともできます。

経常利益

4Qの経常利益額は3500万$の赤字と散々な結果でしたが、株式費用や減価償却費を除外して成長力を測るEBITDA基準では4Qは大幅な黒字となっています。

さらにEBITDA水準での一株当たり利益(EPS)は0.12$で市場予測の0.08$を上回りました。この辺りも株価上昇の要因になっていそうです。

ただこの数字は株式報酬費用の1億1200万$を除いた値であり、株式報酬費用とは役員や従業員に新株予約権を割り当てた際のいわば人件費のようなものです。

個人的には人件費である以上、利益からは無視して考えることは出来ないと思うので、まだまだ黒字化には程遠い状況だと思っています。

月間アクティブユーザー

SNSサービスの今回をなす月間アクティブユーザー(MAU)に関しては、アメリカ国内は微増、海外は+35%とこれまた海外での人気が広まっています。

落ち目のSNSではMAU数が減少することも良くありますが、ピンタレストにおいては国内・海外ともに増加傾向にあるためその心配もないでしょう。

直近3年間の四半期ごとのMAU推移と成長率も見てみましょう。

前回はアメリカ国内でのYear to Yearでの成長率が極端に低下しました。今回も成長率で見るとそれほど高くないものの、以前の水準を保っているという見方もできます。

海外においてはこの2年間は+30%を超えるスピードで拡大が続いていることが分かります。売上的には海外は国内の7分の1程度の比率しかありませんので、今後この海外ユーザーの収益化に成功すれば、業績も飛躍的に伸びることが予想されます。

一人当たり平均売上額

月間アクティブユーザーと同じくらい重要なのが一人当たり平均売上額(ARPU)です。

せっかく見てくれる人が多くても、収益につながらなければ意味がないですからね。

こちらは4QでMAUを上回る成長が見られました。特筆すべきは海外ユーザーの課金額が1年前に比べて倍以上になっていることです。先ほど「海外ユーザーの収益化が成功すれば業績は飛躍的に伸びる」と言いましたが、すでにその種が育っているように見えます。

3年間の推移も見てみましょう。

緑の折れ線グラフで表される海外ユーザーの一人当たり売上額成長率は2019に入ってから一気に加速し、4Qではこれまでで最大の伸び率を示しました。

また前回不調だった国内・全体の成長率についても4Qでは下げ止まりの傾向が見られます。このあたりが株価の上昇につながった要因だと私は考えています。

今後の展望について

今回の決算ではアメリカ国内ユーザーの成長率持ち直し、また海外ユーザーの売上高の飛躍的な上昇を確認することが出来ました。

今後の展望としてはやはり国内の売上を維持しつつ、いかに海外ユーザーを収益化できるかにかかっているでしょう。

4Q決算の前には以下のようなニュースが出て株価も上昇していました。

フェイスブック、インスタグラムに次ぐ第3位のユーザー数を誇るSNSサービスとして、今後はライバルであるインスタグラムを目指したいところですね。

 

写真に特化したSNSであるピンタレストはショッピング広告とも相性が良く、アパレルメーカーがカタログをアップするのに利用したりもしているようです。

企業が最も広告宣伝費を節約できる方法はユーザーの口コミを利用することですからね!

変革が続くEコマース業界の新たな刺客として、今後も成長してくれることを期待しています。

ピンタレスト2019/4Q決算まとめ

・EBITDA基準では大幅な黒字化達成

・海外ユーザーの一人当たり売上額が飛躍的に成長

・ユーザー数で全米3位のSNSサービスへ

 

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はるまき
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