突然ですが、もし自分の保有株が含み損になったらあなたはどうしますか?
プラスになるまで耐えるという人もいれば、すぐに売っ払うという潔い人まで、含み損に対する考え方は人それぞれです。
株をやっていれば含み損を抱えることは必ずあると思います。その時の対応で損益のパフォーマンスも大きく左右されます。
含み損と上手く付き合うのは投資で成功するために必要な要素の一つですね。
今回は保有株が含み損になった時の対応パターンと、投資スタイルに応じたおすすめの対処法をご紹介します。
Contents
含み損への対応パターン
保有している株が下落して含み損になったときの対応パターンとしては以下の3つが挙げられます。
①ひたすら含み損に耐える
まず考えられるのが含み損になってもひたすら耐えるという選択肢です。
一時的には含み損になったとしても、いつか戻ると信じて保有し続けるのも含み損への対処法の一つですね。
ただしそれだけ資金も拘束されます。耐えるということはその期間中の機会損失を生むことにもなるので注意が必要です。
初心者の中には買った銘柄が含み損になっても中々売れず、塩漬けになってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
②基準を決めて損切りする
2番目の選択肢は株を買う前に損切り基準を決めておいて、その水準まで落ちれば即損切りするというものです。
この方法であれば万年塩漬け株を撲滅することが可能です。
ただし損切り水準が浅すぎると損切り貧乏になったり、深すぎると損切りできず結局塩漬け株を作る要因にもなります。
この方法を選択する時は適切な損切り水準を定めることと、一度ルールを決めたら必ず守るという強い意志が必要になります。
よくあるのがマイナス10%で損切りしようと思っていても、実際そこまで下がった段階で「もう少し待てば回復するかもしれない」、「今は相場環境が悪い」と自分に言い訳をしてルールを守れないパターンです。
せっかく決めたルールも守れなければ意味がありませんね。
③ナンピンする
ナンピンとは自分が買った値段よりも下がった段階で、さらに追加買いをして平均取得単価を下げるやり方です。
含み損になるということはそれだけ株価が下がっているということなので、より安い単価で買い増しができます。
ただしナンピンすれば取得単価は下がりますが保有数も増えるので、ナンピンした株価からさらに下がったときのダメージもどんどん大きくなります。
「下手なナンピンすかんぴん」という有名な言葉がありますが、無計画にナンピンを繰り返しているとそのうち資産がすっからかんになってしまうということですね。
投資スタイル別の含み損対処法
ここまで3つの含み損対処法をご紹介しましたが、どの方法が優れているかは一概には言えません。
ここからはそれぞれの投資スタイルに応じて私が良いと思う含み損対処法について解説していきたいと思います。
配当や株主優待狙いの場合
もし配当や株主優待を狙って買った株の株価が下がってしまったときはどう対応すべきでしょうか。
「①ひたすら含み損に耐える」か「③ナンピンする」です
損切りの基準は株価ではなく買った時の根拠やシナリオが崩れた時です。
配当や株主優待狙いの投資の目的は安定して配当・株主優待を受け取り続けることであり、決して株の値上がりを期待して買っている訳ではありません。
つまり株価の下落単体では損切りの理由にはならないということになります。
この法則でいくと配当や株主優待狙いの投資で損切りをするタイミングは、それぞれが廃止もしくは縮小される観測が出てきたときですね。
株価が下落しても財務が健全で配当や株主優待を継続できる状態であれば、売却せず保有するか余力があればナンピンしても良いと私は考えます。
ただし株価下落の要因が配当や株主優待の廃止観測なら話は別です。
自分のシナリオが崩れた時には即座に損切りするようにしましょう。
短期での値上がりを狙う投資
比較的短期での値上がりを期待して買った株が値下がりした時はどう対応すべきでしょうか。
「②損切り水準を決めて、適切なタイミングで損切りする。」がベストの選択肢だと思います。
短期目線での場合、ナンピンは自殺行為です。
自分が短期的に株価が上がると思って株を買ったのであれば、それに反して下落した時点で一旦撤退すべきだと思います。
そこからナンピンするということは、当初の時間軸を短期から中長期に伸ばすということであり、大抵の場合そういうトレードは失敗します。
素直に自分の見立てが間違っていたことを認めて、事前に決めた水準でしっかり損切りしましょう。
中長期での値上がりを狙う場合
企業の業績アップを信じて、中長期で買った株が値下がりした場合はどうでしょう。
期待されていた材料が否定されれば損切りが優先されます。
中長期目線で買っていた株が損切りを迫られるタイミングと言えば、決算やネガティブ材料が出たタイミングだと思います。
もし決算が自分の期待していたものより悪かったり、期待していた材料が否定されたときは積極的に損切りすべきでしょう。
私は決算での損切り基準として、2回連続で自分の想定より悪かったら売ることにしています。
逆に言えば地合いの悪化などで株価が暴落した際はそういう株の買い時とも言えますね。
相場は雰囲気で動く側面もあるので、企業の業績や将来性関係なく株価が下がったときは買い増しも視野に入れて注視しましょう。
まとめ
それぞれの投資スタイル別に含み損への対処法をまとめると以下のようになります。
・配当、株主優待狙い投資
⇒静観もしくはナンピン
・短期での値上がり狙いの場合
⇒損切り水準まで下がったら即損切り
・中長期での値上がり狙いの場合
⇒下げ要因に応じて損切りもしくはナンピン
どの方法も共通しているのは買いの理由がなくなった時点で損切りするということです。
ただし初心者のうちは中々そのタイミングが分かりにくいということもあるので、最初は一律〇〇%下落したら機械的に損切りしたほうが良いかもしれません。
最初にも書きましたが含み損との付き合い方は投資をやる以上身に付けておくべきスキルです。
自分のスタイルにあった最適なやり方を見つけて、より良い投資ライフを目指しましょう!
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