投資初心者向け

【投資初心者向け】空売りには手を出すべきでない4つの理由

ある程度投資のスキルが身に付いてくると、株の下落時にも利益を出すことの出来る空売りの存在を知ることになるでしょう。

「暴落が来た時に空売りしておけば普通に株を買うより儲かるかも!」

と安易に考えて空売りに手を出す初心者も少なくありません。

私自身過去によく考えず空売りに手を出して痛い目に会ったこともありました。

今回はそんな空売りの難しさとリスクについて紹介したいと思います。

空売りとは

そもそも株の空売りとは何なのかをご説明します。

空売りとは証券会社から株を借りて株の売却を行い、そのあとで株の買い戻しを行って証券会社に株を返すことを指します。

「空売り」とは?(SMBC日興証券のページより) https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/margin/knowledge/012.html

証券会社から借りた株を売った時の株価と、それを買い戻した時の株価の差分が利益となります。実物を持っていないのに株の売り注文を入れることができるため「空売り」と呼ばれるわけですね。

証券会社から株を借りるのでその分の金利はかかりますし、基本的に貸借選定されている銘柄しか空売りは出来ません。

空売りを利用すれば株価の下落局面でも利益を上げることができますが、冒頭に説明した通り投資初心者は空売りに手を出すべきではありません。

その理由をご紹介していきます。

長期的目線で売りは不利

短期的な値動きはベテランでも分からない

空売りは証券会社から株を借りて行う信用取引のため、基本的には短期での売買に利用されます。相場の雲行きが怪しいときや、需給が悪化している銘柄に対して空売りを入れます。

 

しかし、短期的な値動きは長く相場を続けているベテランでも分からないもの。長期的な目線では下げトレンドでも短期的には急騰したり、突然トレンド展開することもあります。

後でも紹介しますが、売りポジションは想定の逆に行けば行くほど損失もどんどん膨らんでしまうため想定外の動きをしたときに潔く損切りできないと破滅を呼びます。

投資を始めて間もない頃はこのような判断をするのも難しいと思うので、投資初心者は安易に手を出すべきではないでしょう。

逆日歩のリスク

また空売りには信用取引による金利の他に、逆日歩という金利がつく可能性があります。

逆日歩とは以下のように証券会社が空売りする人に貸与する株が買い付けを行っている株数よりも多いとき、つまり株不足になったときに発生します。

信用取引の逆日歩とは(SMBC日興証券より)

証券会社が機関投資家から株を借りる際の金利が逆日歩となるということですね。株不足の状態が長く続くほど逆日歩は2倍、3倍、時には10倍になることもあります。

逆日歩の金額は株不足の発生度合いに左右されますが、2020年の年末から正月にかけてある銘柄ではとんでもない逆日歩がついていました。

 

その銘柄は9610 ウィルソンWです。

チャートは以下の通り


TradingViewより作成

 

同業他社との販売店契約を締結したという好材料発表をきっかけに、空売りの踏み上げもあって12月23日には167円だった株価は12月30日には高値488円と短期間の間におよそ3倍にまで上昇しました。

不可解な株価上昇を目の当たりにし、大量に空売りが入ったため逆日歩は月末最終引き渡し日となる12月28日には1株当たり50円という超高金利をつけました。

逆日歩は受渡日で計算されるため、2営業日前である24日の終値が217円。つまり217万円分の空売りをするだけで1日で50万円もの金利を払わなければなりません。

株価の上昇も相まって売り方は地獄のような相場だったでしょうね…

このように売り残が溜まっている銘柄においては想定外に高い逆日歩が付くリスクもあり、安易な空売りは思わぬ損失につながる可能性があります。

損失が無限に膨らむ

空売りが初心者に向いていない大きな理由の二つ目は損失が限定されず無限に膨らんでいくという点です。

どういうことか確認してみましょう。

買いは家まで売りは命まで

空売りにまつわる有名な格言のひとつに「買いは家まで売りは命まで」という言葉があります。

この言葉の意味は買いポジションの場合、最大損失はその会社が倒産して株券の価値がなくなってしまうこと。つまり株価が0円になり買った分の金額全てが損失となるケースですね。(実際にはいきなり0円になることはほぼありませんが)

 

一方で売りポジションの場合、仮にグーグルとの提携など特大材料が出れば株価は青天井です。

自分の口座にある金額以上に損失が出る可能性もあり、その場合は借金をして証券会社から借りたお金を返さないといけなくなるかもしれません。

損失が膨らむほどポジションサイズも大きくなる

私が実際に空売りをして感じた怖さがこれです。

売りポジションを持っていると、自分の想定とは逆に行ったときにどんどんポジションが大きくなり、一度にくらう損失幅も大きくなるというものです。

例として信用買いをしてS安級の暴落(-20%)に巻き込まれた場合、信用売りをしてS高級の暴落(-20%)に巻き込まれた場合を見てみましょう。

信用買いで暴落に巻き込まれたケース

仮に1000円の株を1000株買い付けてその後、ストップ安連発の暴落に巻き込まれたとしましょう。

毎日-20%ずつ下がっていくという地獄のような相場ですが、株価が下がるにつれて自分の買いポジションは小さくなっていくので損失幅も小さくなっていきます。

損切りできずに塩漬け株になるのも良くないですが、損失額もコントロールしやすいのでよっぽどフルレバしない限りは借金になる可能性も少ないでしょう。

 

次に信用売りで空売りを入れた翌日にストップ高連発級の大暴騰に巻き込まれたケースを見てみましょう。

信用売りで暴騰に巻き込まれたケース

こちらの場合は日が経つにつれて損失幅が大きくなっていることが分かります。

これは株価が高くなるにつれて自分の売り玉の額も100万→120万→144万と知らず知らずの間に大きくなっているからです。

つまり空売りにおいては損切りが遅れれば遅れるほど、どんどん致命傷になっていきます。

 

これが売りの怖いところだと思います。

私も何気なく持っていた売りポジションがいつの間にか膨れ上がっていて、予想外の損失になったことがありました。

適切な損切りができない初心者のうちはこの意味でも空売りに手を出すべきではないでしょう。

まとめ

投資初心者が空売りに手を出してはいけない理由をいくつか紹介しました。

空売りが絶対的に駄目だという訳ではなく、むしろうまく使いこなせれば投資スタイルにも幅が出てくると思います。

 

ただし今回紹介したような理由で初心者のうちは空売りを控えるのが無難です。

最初は自分の好きな銘柄や投資信託で少しずつ投資スキルを身に付けていきましょう。

どうしても空売りをしてみたいということであれば、ある程度ノウハウが溜まった後にお試し程度に始めてみることをおすすめします。

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はるまき
年齢 : 30代前半 性別 : 男 職業 : IT企業勤務、日本株投資家、初心者ブロガー Love : 水泳、テニス、英語、投資に関すること 時は人生100歳時代!お金にまつわるあれこれを20代、30代の目線から真剣に考えていきたいと思います!