投資初心者向け

株式投資家がよく使うPERって何?メリットとデメリットを紹介

みなさんは個別銘柄を分析するときに何に注目しますか?

 

時価総額や配当利回りなど色々ありますよね

 

人によっても様々ですが、最も広く使われている投資指標の一つにPERがあります。

投資を始めて一番最初に勉強したのがPERという方も多いのではないでしょうか。

 

確かにPERは割安度を測る投資指標としてはかなり有用です。

しかし、このPERはその特性を知らずに使うと、思わぬ塩漬け株を作ってしまうことにもなりかねません。

今回はPERの利用方法とその裏に潜む落とし穴、その回避方法について解説していきます。

この記事の内容

・PERを使って企業分析しよう!

・PERに潜む落とし穴と回避方法

PERとは?その使い方

そもそもPERって何?

投資初心者の方の中にはPERってそもそも何という方もいるかもしれません。

PERは株価がその企業の利益に対してどれだけ割安かを表します。

PER = 株価 ÷ 一株当たり(予想)当期純利益

PERが低いほど株価が割安とされます。

例えば株価が500円、一株当たり当期純利益の予想が25円の会社の場合、PERは「500円÷25円=20(倍)」となりますね。

なぜPERに当期純利益を使うかというと、当期純利益は全て株主のものだからです。

売上から諸経費と税金を払って、残った利益をどう使うかは株主の自由ということですね。

 

そしてPERはあなたが投資した金額を何年分の当期純利益で回収できるかを意味します。

先ほどの例を使って株価が500円、一株当たり当期純利益の予想が25円、発行済み株式数が1万株の企業で考えてみましょう。

仮にすべての株を買い占めるとなると、必要な投資資金は500万円です。

一方当期純利益に目をやると、1株あたりが利益25円だったので、この企業の当期純利益は25円×1万株=25万円になります。

当期純利益は株主のお金でもあったので、1年で25万円だと投資資金500万円を回収するのには20年かかりますよね。

つまりPER20倍というのは、20年間で元の投資金額を回収できるという意味なのです。

PERはその企業の株を丸ごと買い占めたときに、何年でその投資金額が回収できるかを表します

回収年数が短いほうがもちろん投資としては成功なので、PERは低いほうが割安という判断になるのですね。

PERを利用した割安株の探し方

具体的にどのようにPERを利用すればよいのでしょうか。

日経平均PER 日経平均比較チャートより

上記は日経平均の平均PERを表したグラフです。

このように昨今は米中貿易摩擦による地合いの悪化により株価は下がり基調にあり、それに伴ってPERもどんどん下落しています。

最近だと日経平均のPERは11~12倍で推移していますね。

つまりこのPER11倍以下であれば、全体の日本企業と比べて割安という判断が出来ます。

 

またPERは業種別によっても異なります。

業種別平均PERは日本取引所グループのその他統計のページで確認できます。

そこでのデータをグラフにしてみました。

このように業種によって平均PERは大きく異なることが分かります。

最近伸びてきている情報・通信業やサービス業は比較的PERが高いですね。

逆に銀行業なんかは平均PERが10倍以下と低い水準になっていることが分かります。

恐るべしマイナス金利政策…

このように単に日経平均のPERより低いから割安、という判断でなく業種別の平均PERと比較することが重要です。

PERに潜む落とし穴

PERは現在を測る指標

企業の割安度を測るのに非常に便利なPERですが、実は落とし穴も存在します。

それはPERはあくまで現在の割安度を測る指標でしかないということです。

 

世の中にはPERが100倍を越える企業もたくさん存在します。

普通に考えたら投資資金を回収するのに100年以上もかかるのに、なぜこれらの企業は割高な株価を保っていられるのでしょうか?

それは株価が未来を織り込む指標だからです。

たとえ今の利益では回収に100年かかるとしても、今後の成長で当期純利益が何倍にも伸びるなら、将来的な回収期間は10年を下回ることにもなります。

そうなれば今の株価はPER10倍以下の価値があり、結果的に割安と判断できるのです。

 

これは逆も然りです。

たとえ今の時点でPERが5倍ほどであっても、将来的に回収期間が20年を越えるほどの減益になる見込みがあるなら、今の株価はPER20倍以上の割高水準ということになります。

このようにPERと株価の特性上、PERだけで割安を判断するのは非常に危険であり、下手すれば万年低飛行の不人気株を掴んでしまう可能性があります。

 

一般的には全く成長しない企業でPER10倍が平均的とされます。

それを元に1年目の利益を1.0として、それぞれの成長率ごとに妥当なPERを算出してみました。

このように毎年継続的に30%成長するのであれば、PERは42.6倍が適正水準になるということですね。

年平均50%成長するのなら、PER100倍オーバーでも割安になるわけです!

まぁ10年間ずっと50%成長なんて、とんだモンスター企業ですけどね

逆に毎年10%減益するような企業なら、PERは6.5倍が適正ということになります。

成長企業や赤字企業には利用できない

このようにPERは現在の指標を測る指標であるため、成長企業や赤字企業には利用できません。

成長企業や赤字企業は利益のほとんどを未来の成長のために投資に回します。

そのため当期純利益は本来の実力よりもかなり低くなるため、現在の価値を測るPERでは超割高株に見えてしまいます。

 

成長企業の実力はPERでなく他の指標で測った方がよさそうです。

赤字企業に至ってはPERもマイナスになってしまうため、使い物になりませんね。

PERの落とし穴回避法

他の投資指標とあわせて使う

PERの落とし穴が分かったところで、その回避法を紹介します。

その方法とはずばりPERと併せて別の投資指標を使うことです。

 

PERは現時点の割安度を測るのに便利な指標というのは間違いありません。

ただ将来の成長性を測るには力不足です。

そこで企業の稼ぐ力を測る別の指標と併せて使うことで、より正確に企業の価値を測ることが出来るようになります。

PERと併せて使いたい投資指標

PERと併せて使いたい投資指標をいくつか紹介します。

ROE(自己資本利益率)

ROEは企業が自分の力でどれだけ効率的に稼げているかの指標になります。

ROEの計算式は以下の通りです。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

自己資本を主に構成するのは株主資本です。

つまりROEは企業が株主から預かったお金でどれだけ効率的に稼げているかを表します。

 

ROEを上げる方法は以下の2つです。

ROEを上げる方法

・当期純利益を高める
⇒投資を積極的に行って売上を成長させる等

・自己資本を減らす
⇒自社株買いを行って株式を株主から買い戻す等

ROEが高い企業は投資や株主還元を積極的に行っている企業ということですね。

積極的に投資を行って売上を伸ばしており、かつ株主還元にも積極的な会社は株価も伸びやすいということで、このROEは注目されています。

PEGレシオ

PERでは成長企業の実力を正確に測ることが出来ませんでした。

しかし、このPEGレシオを使えば企業の成長性を含めて評価することが出来ます。

PEGレシオの計算式は以下の通りです。

PEGレシオ(倍) = PER(倍) ÷ 1株あたり利益成長率(%)

これまでに紹介してきたPERを利益成長率で割った値がPEGレシオとなります。

PEGレシオの目安は1倍以下なら割安、2倍以上なら割高となります。

具体的にPER40倍、毎年30%成長を続ける企業なら、PEGレシオは40 ÷ 30 = 1.33倍となります。

 

PERでは分からなかった企業の成長性も考慮されているので、「割安だと思ったのに実は超割高だった!」なんてこともPEGレシオを使えば防ぐこともできますね。

まとめ

投資指標の王道であるPERの使い方と注意点について紹介しました。

PERは使いやすい指標である反面、単体で使用すると思わぬ落とし穴にはまることにもなりかねません。

 

投資指標はしっかり意味を理解して使わないと諸刃の剣ですね。

今回紹介したもの以外にも様々な便利指標があるので、それもまた追々紹介していきます!

PERを使った投資法まとめ

・PERは業界平均と比較すること

・PERはあくまで現在の価値を表す指標

・他の投資指標と併せて利用することで効果が倍増します

 

今回の内容はこの本を参考にしました。

株式投資に必要なファンダメンタルの知識が網羅されていて必読です!

 

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はるまき
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