投資初心者向け

コロナショックで見るハイテクセクター最強説

近年の米国株バブルを支え続けた存在として、ハイテク株のエリート集団であるFANGが挙げられます。

ちなみにFANGとはナスダックを代表する以下企業の頭文字をとったものですね。

F・・・フェイスブック(Facebook)

A・・・アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)

N・・・ネットフリックス(Netflix)

G・・・グーグル(Google)

 

景気敏感株と言われるハイテクセクターですが、直近のコロナショックではその定説とは裏腹にディフェンシブセクター並みの底堅さを発揮していました。

今回はそんなハイテクセクター最強説をコロナショック時の株価から見ていきたいと思います。

コロナショック時のハイテクセクターの株価推移

では早速前述したFANGのコロナショック時の動きを見てみましょう。


TradingViewより作成

これはコロナショック発生前の2/20時点の株価を0%としたときの、ダウ平均とFANGの株価推移です。

一方は-15%前後、もう一方は25%前後と見事に2極化されているのが分かりますね。

マイナス側の青い線のチャートがダウ平均で他二つはフェイスブック、グーグルです。またプラス側の2つの線はネットフリックスとアマゾンを表します。

プラス圏にあるネットフリックスとアマゾンはコロナによる外出自粛が追い風になる銘柄とも言うことが出来ますね。

 

このチャートだけ見ると

「ハイテクセクター最強といっても、上がってるのは特定銘柄だけで結局は銘柄選択によるのでは?」

と思う人もいるでしょう。

確かにフェイスブックやグーグルを掴んでしまうとダウと共に資産も大きく毀損することになります。ショックと呼ばれる暴落が来てもそれに耐えれる銘柄を選ぶのは非常に難易度が高いです。

そこでハイテクセクターETFの出番です。

ハイテクセクターETF(QQQ)の株価推移

ハイテクセクターと言ってもピンからキリまであり、銘柄選択によっては指数を下回るパフォーマンスとなる可能性も大いにあります。

 

そこで登場するのがハイテクセクターETFです。ETFとは証券会社が作った色々な銘柄の詰め合わせセットのようなものですね。

ハイテクセクターETFにも色々ありますが、今回は代表的なQQQというETFを取り上げます。また比較対象として暴落時にも下落幅が少ないと言われるディフェンティブセクターの中から、VDCをピックアップして株価推移を比較してみました。

TradingViewより作成

これを見るとハイテクセクターETFであるQQQは、最安値で-25%とディフェンシブセクターETFであるVDCとほぼ互角であり、その後のリバウンドではVDCを上回るパフォーマンスを見せていることが分かります。

ダウ平均の最安値が-37.5%付近であることを考えると、もはやハイテクセクターはディフェンシブセクターと言っても過言ではないのでは?という錯覚に陥りますね。

 

ちなみに期間を長くして直近5年間の推移を表したのが以下のチャートです。


TradingViewより作成

このチャートを見てもQQQのパフォーマンスが圧倒的に高いことが分かりますね。

上げ相場では指数よりも高い成長力を誇り、暴落時にもディフェンシブセクター並みの防御力を発揮しているのでこのパフォーマンスにも納得です。

コロナショックでハイテクが強かった理由

これまでの結果を見ると、下手にセクター分散するよりもハイテクセクター一本に絞って全力投資した方が良いように見えます。

ただ、ちょっと待ってください。今回のコロナショックで異様にハイテクセクターが強かったのには理由があると私は考えます。

外出自粛による恩恵

今回のコロナショックでは人々が外出自粛をすることで経済活動が停滞⇒金融市場にも影響を与えるという実経済⇒金融市場へのショックでした。

さらにハイテク業界では他の飲食や建設業に比べてテレワーク等で経済活動を継続する余地があり、また逆にネットフリックスのように外出自粛が追い風となる銘柄も多いです。

これほどまでにハイテクセクターが強かった背景には、コロナショック特有の性質が裏にあったからだと思います。

 

もしこの先経済活動の停滞が企業財務に影響を及ぼし、企業が投資を渋るようになれば真っ先に削減されるのはIT投資でしょう。

コロナショックでは底堅さを発揮したハイテクセクターも、金融市場を発端とした更なるショックが起これば指数を下回るほどの暴落を起こす可能性も否定できません。

事実リーマンショックが起こった2008年ではQQQがダウ平均を下回る場面もありました。


TradingViewより作成

今回の暴落で耐性があったからと言って次も同じ動きになるとは限りません。油断せずセクター分散は常に頭に入れておきましょう。

ハイテクセクターが生活必需品になりつつある

ただ一方でITサービスが次第に個人や企業にとって生活必需品のようなものになりつつあるのも確かです。

個人にとっては今やamazonやtwitterは生活から切り離せない存在となり、また企業にとってもMicrosoftの”Azure”やAmazonの”AWS”といったクラウドサービスを利用しているところも多いと思います。

IT企業は以前のサービスを売り切りで提供するフロー型ビジネスから、毎月定額課金で提供するストック型ビジネスに舵を切っていることもあり、不況が来ても一定の収益は確保できるようになっていますね。

 

また不況がきてもIT投資は減らさないという企業も増えて来ているようです。

確かにハイテクセクターは景気が後退すれば比較的大きな影響を受ける景気敏感株ですが、今後はその傾向も次第に薄れていくのではないかと思います。

まとめ

コロナショックから見るハイテクセクターということで、その成長性と暴落時の底堅さを紹介してきました。

景気敏感株と言われるハイテクセクターが暴落時もここまで良いパフォーマンスを出せるのは完全に予想外でした。

ただ今回のコロナショックではかなりの底堅さを見せたハイテクセクターですが次のショックではどうなるか分かりません。

過去の結果を妄信せずしっかりと時間とセクターを分散して、どんな事態にも耐えられる投資を続けていきたいですね。

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はるまき
年齢 : 30代前半 性別 : 男 職業 : IT企業勤務、日本株投資家、初心者ブロガー Love : 水泳、テニス、英語、投資に関すること 時は人生100歳時代!お金にまつわるあれこれを20代、30代の目線から真剣に考えていきたいと思います!